留学で人生は変わるのか。
先日のブログでも少し書いたけれど、
今年、30代後半という、普通に考えるとかなり遅いタイミングで、海外留学へ行ってきました。
年齢によっても受け取り方は変わると思うのだけれど、
「留学で人生は変わるのか。」の問いに対して、
私の留学ビフォーアフターの結論を言うと、
留学で人生観は変わるけど、人生は変わらない。
という感じです。
まず、
私が留学先に選んだのはカナダのバンクーバーでした。
本当はオーストラリアかニュージーランドに行きたかったんですが、
コロナの影響でいつ留学が再開されるかわからないということで、
自然が好きな私は山の多いバンクーバーを選びました。
カナダは建国150年ちょっとで、
ヨーロッパ系の移民でできた国ということもあり、
若いカナディアンとお話ししても、
「おじいちゃんの代がカナダに移り住んだんだ。」
なんていう3世代分ほどの文化しか形成されていない、まだ新しい国です。
また、カナダ移民者の出身国は、
インド、フィリピン、中国が順に、上位3位までを占めています。
よく言えば、文化やルールなどの「色」がなく、
それぞれが、自身や親の出身国の文化を愛しつつ、
それぞれの考え方で暮らしているように感じました。
「こうでなくてはいけない」という、
日本のような同調圧力や、周りの目を気にする場面は少なく、
特に若くして移民してきた人たちはみんな、
「自分の理想の暮らし」を求めて移民してきたんだろうな、と思うと、
日本と比べて、みんな「自分のために生きている」ような印象がありました。
この環境を受けて、私が変わった点は、
色んな生き方があって、「どれも正解なんだな」と感じ、
自分の行動を、「これって自分のためだっけ?」と見直す機会が増えて、
結果として、日本で我慢していたことは無理して続けなくてもいいんだな、
と考えられるようになったことです。
この考え方が生まれたのはとても大きく、
生き方の視野が広がり、自分の気持ちと向き合うことが多くなった結果、
仕事、人付き合い、家族との付き合い方、自分の時間の過ごし方など、
自分の行動に疑問を持ち、
自分の気持ちを解放できることが多くなりました。
そんな気持ちの変化もあり、
「一生は居れないなぁ」と思っていた会社を思い切って辞め、
正直、恥ずかしながら私はこの年齢で、
無謀かも。と思うような「やってみたいこと」をやる道に進むことにしました。
それにはお金もかかるし、時間もかかる。こんな年齢から始めるなんて、
私は無茶をしているのかもしれない。
と自分でも思います。
でも、少しでも「やりたいな」と思ったことをそのままにしておくと、
きっとどこかで後悔するので、
人に迷惑をかけない程度に挑戦してみようと、今は思っています。
(今でも本当にこの道でいいのかと怖くなる時はあるけれど。。)
こんな感じで、
私は留学を通して、新たな人生観を得ることができました。
そしてその後、人生が変わるかは、
結局自分が、
変えたいことがあって変えようとするか、
動くか動かないか、
次第ということです。
新しい地で、ホームステイやシェアハウスなどをして、
知らない人たちと過ごしてみても、
環境が自分の人生を変えてくれることはないということ。
自分が動かない限り、結局「新たな環境の中にいる、いつも通りの変わらない私」
ということになります。
現時点で今私は、
まだ動き出せていないので、ただの「人生観が変わった人間」です。
この後、「理想の人生」に変えられるように努力するので、
うまくいくよう、見守っていただけると嬉しいな、と思います。